2006年01月10日
●S耐ブレーキキャリパー
S耐に限らずレース用はメタル系のパットが多く使われてます
元はジェット機のブレーキからの流用らしいのですが
当然発熱も多くごらんのようにピストンが発熱によって
引きずられてしまい変形しています。
N1(S耐)は基本的にノーマル装着部品でレースに挑まなければ
なりません、ベース車のキャパシティーが成績に影響します
R32時代は16インチホイール、当然住友製キャリパーでしたので発熱により
数ラップでキャリパーが開き、ブレーキがフカフカになってしまいました
これは私でもサーキットでなるくらいですから剛性は無かったですね、
N1対策としてR32にVspecが出され17インチホイールでブレンボ装着となったのです
このブレンボもR32時代は通用したのですがR33に変わると
ラップタイム向上でまたもや容量が足らなくなり、途中からニスモ認証として
F40Typeブレンボにフローティング
ローターで対策を施してきました

このピストンはF40Typeのです、熱で変形しています
私が踏んだブレーキではこうなったら、逆に大したもんですが!
これはS耐の砂子塾長が乗ってたR33からの部品です

R33最後の時代キャリパーはブレンボF40Type改
向上するラップタイムあまりの発熱でこのキャリパーでさえも
開いてしまいピストンも引きずられてしまうのです
キャリパーは開き対策に結合ボルトを貫通してボルトナットで
キャリパーを押さえ込みました
ピストンはパット接点部をチタンのハットを
付け耐熱性を施したのです
相方のローターは当然たまったもんではありません、
当時は17インチホイールの為340Φのローターでしたが殆んどは
砕け散る寸前だったようで、中にはレース中に
砕けてコースアウトやピットインで砕け散ったりした事も
ありました

R34に移行した際18インチホイールになりローターは355Φに拡大して
冷却率を上げました
F50/F40Typeの鋳造キャリパーでは開いてしまうので
Gr-Cカーにも使われてた今で言うS耐キャリパー(鍛造)が選ばれました
これはさすがに開きに対して剛性があり
シーズン通して余裕で使用したようです

もちろんこのキャリパーも
ピストンはチタンキャップのピストンが
装着されています
メタルパットの熱にも耐えたピストンです
先ほどのピストンに比べて何の変形も起きてません

このチタンキャップ今はGTレースにも当然使われてます
お値段もキャリパーと同じ位の値段ですから
単純にキャリパー一個で倍のお値段となるのでしょうか
ここまで進化したS耐GT-Rのブレーキでしたが
背後に迫るポルシェに最終年度はニスモが特認でエンドレス製
6POT/4POTキャリパーまでを認証し幕を閉じたのでありました。
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