2011年6月17日
●鈴鹿美隆さんのミニチュア風洞プロジェクト
先日、鈴鹿美隆さんの工房へお邪魔してきました。
鈴鹿美隆さんは、最近ではR35GT-Rの空力デザインを担当した方で、IMSA GTP、IMSA GTU、グループC、ル・マン、Can-Am&INDYなどのそうそうたるレースカーの空力デザインを担当してきた方です。
その鈴鹿さん、今面白いプロジェクト『1/24ミニチュア風洞』と『1/18オフィス風洞』を考えています。
風洞実験といえば、巨大な設備とコストがかかる実験ですが、自動車の空力デザインを行うに当たって必ずといっていいほど通らなくてはいけない道です。
それを、必要活十分なデータ収集を目的として、できるだけ小さくしてしまおうというものです。メーカーなどでは実車風洞のほか、1/2モデル、1/4モデルなどで風洞実験を行うようですが、鈴鹿さんが今開発しているのは1/24と1/18のもの。
1/24は通常の風洞、1/18はムービングベルト式を採用しさらに静粛性も高めた仕様にする予定とのことです。
どちらの風洞も、前後のダウンフォース、そしてドラッグをグラム単位で表示します。一定の係数を掛けると実車の値に近くなるよう、現在精度の向上を図っているとのことですが、鈴鹿さんによれば、現状のままでも十分な機能をはたしているということです。
この日は、1/24のプロトタイプを見せていただきました。
1/24のプラモデルをこのミニチュア風洞に置いてディスプレイにするのもよし、前後のエアロをつけたり外したりして、空力特性の変化を楽しむのもよし、ショップさんなどではエアロ開発のベースとして活用されるのもよし。(ちなみに製品化は未定のようですが。。。)
1/18は『オフィス風洞』というネーミングで、メーカーのデザイン部などのオフィスに置いていただいて、大きな風洞に進む前の実験用として十分な威力を発揮するそうです。ちなみに1/18ムービングベルト式オフィス風洞は、全長約2mで数百万円をよていしているそうです。メーカーのデザイン本部の方、レースチームの方、いかがですか?現在最初のロット分の予約を受付中とのことです。
1/24ではタミヤやハセガワ、アオシマなど各社から出ているプラモデルなどをベースにできますし、1/18ではAUTOArtなどのモデルカーを使うこともできます。これらのプラモデルやモデルカーは、実車からの縮尺としてかなり精度の高いものになっているそうですので、風洞実験用にモデルを作らなくても、このようなものをベースに使うことでエアロパーツ開発などでも十分活用できるそうです。
より詳しいご説明を受けたい方はSUZUKA RACING SERVICEまでご連絡くださいとのことです。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.gtroc.com/mt2/mt-tb.cgi/3351
